五月も最終日である。
一年で一番いい時期、だろう5月は駆け足であった、なぜか自分の感覚からして昔からそうである。これからは強烈にて、そして蒸し蒸しとその勢いからの夏が追いゆくまでの過程を、この東京の地べたから感じてやろうと思う。
しかしながら、左肩が痛いのは、肩こりではなくこれは心臓不調からの放散痛というバイタルサインであろう。我が一族は心臓に難点あり、不整脈からの狭心症・心筋梗塞へ至る経過をたどる。これは血統的に致し方なく、車やバイクにも特徴や長点・欠陥はあるもので、あまり風邪はひかない、一見頑健ではあるけれど、いい頃合いでストレスたまらないように付き合わねばならないのだ。ちょっとこのところ忙しく、胸がバクバクしていたことがあった。こうしたサインが出た時には、好きな事しかしないに限る。あらゆる我慢をしないことだ、、、。と、どうした訳かジョギングは有効、一気にポンプで押し出すその心臓の収縮作用が心地よい、、俺は競走馬か!?それが性というか運命。
台風一号の影響からの、雨予想でいたので映画見ながらウダウダしようと考えていた。撮りだめたジーン・ハックマン主演作品で、「俺たちに明日はない」からの、その後を辿る様な、狂気じみたその演技を腹ばいになりながら見るもよし、、。が、雨が止んだのでいて、早速図書館へと向かうことに。図書館がなければ自分はもっと早く老いていたであろう、、。借りた視聴覚資料を返しに雨上がりの郊外を行く。
図書館にはリサイクル図書というのが出入り口に置いてある、、大抵は統計物や、週刊誌、時代にそぐわなくなった図鑑や、寄付されたが色々な理由で所蔵されなかったものなど、、、。と、なんと「VANジャッケット博物館」があるじゃない!1993年7月に出た初版、しかも自分が1996年にまだは原宿ラフォーレの裏にあったころに、服が買えず資料としてかったあの一冊である。
以前にもブログで紹介したが、その時買ったものはボロボロでいて、オークションで見つけて新品同様を3000円も出して買ったそれである。最後のページにはステッカー2枚付きでいて、未使用のそれを個人的に所蔵していたかったのだ。(ステッカーは、1996年にかった本のそれはすでにどこかに貼ってしまったのだ)。いかんせ3冊目となる「VANジャケット博物館」、VANの系列ブランドや、当時のジャケット紹介など目をギラギラさせて読みふけったもの。これで色んな「アイビー」っぽさを勉強したもの、しっかりと頂いてきたのでいた。けど「拡充書架」とあるがあまり借りられなかったのであろうか、、、。
と、視聴覚コーナーで1995年頃に出た「ベルウッド」盤CD、「はっぴいえんど HAPPY END」を見つける。この大瀧詠一好みな「古き良きアメリカ」なイラスト、ナイアガラなんかほとんどこんな感じであるが~自分が注目したのはこの「ベルウッド」盤のCD、これが実に懐かしい。1995年あたり、LP盤でまだまだ初CD化なんてのが普通であり~、聞き飽きたドラマの主題歌で使われただろう流行歌には飽き飽きしていた時分、こうした親世代の音源をT町の「ムトウ」レコードで漁っていた。
高校生でいたが、このベルウッド盤のCDは、1500円ほどで廉価でいて、こずかい貯めては買い漁っていた。(確か初めて買ったのは高田渡の「ごあいさつ」でいたような、、、)図書館とはこうした物がまだ現役で貸し出されているからオモチロイ。中には1980年代半ばの、出たてのCDからか「デジタル・ディスク取り扱いについて」なんて注意書きのある視聴覚資料があったりする。この「はっぴいえんど」のCD、収録曲はもちろん聞いたことあるものでいるが、、貸りてしまう(笑)悲しい性やね、、ということこのベルウッド盤CDの、今までの軌跡を辿りましょうかな、、。井上陽水の「五月の別れ」がなぜか脳裏をよぎる、、五月最終日にて。































