正月のフレイルからも何とか脱し、日常に戻る、、、。
が風邪はもらいたくないもので、バスとか電車に乗るのが若干怖く~敬遠、自転車ばかりで移動している。、、と先日は旧来のわが先輩であるW月先輩と久々に遊ぶ運びとなる。
世田谷文学館で寺山修司展を開催していることを、昨年知り「テラシュウ」とそう呼ぶ、W月先輩と尋ねたく、吉祥寺にて落ち合う運びに。
えらく鼻声でいたW月先輩でいたが、前日遅くまで酒を飲んでいたようで、、顔も浮腫んでいたがそれは午前中まででいたのだ。
富士見ヶ丘駅で下車、、その後も、W月先輩ややかったるそうな印象を受けたが、かつての職場に来るのも、退職して以来のようで「全然変わってねえ~~な、、懐かしいわ」「あの蕎麦屋まだあるのかよ」とW月節全快となる。
東大は安田講堂と同じ設計者だという、浴風会本館を前を行き~芦花公園駅方面へと歩みを進める。甲州を抜行けて、旧甲州を渡り~芦花公園前のロータリーには早速寺山修司展のポスターが貼られていたのだ、、、。
世田谷文学館に来たのは2006.7年辺りに企画された「植草甚一」展以来であるから、もう20年ぶり、断片的記憶はその景色も「思い込み」で形成されるから、実際の思っている外観と本当の外観に錯誤がある。今回もそんな印象でいたのだ、、、。
なんと入場料は200円だった。同様に知らぬアニメの企画展は1000円近い、寺山修司展もそれくらいとってもいいとは思うが、、、。と、寺山修司の世界がそこに繰り広げられる、足元には新宿東口から明治通り・花園神社あたりの手書き風マップ。自分が19歳の時にレンタルビデオ店「G」、ドキュメンタリーコーナーの片隅で見つけた「田園に死す」、そのポスターと書籍、、。おどろおどろしい「母地獄」の写真、あれは「田園に死す」の冒頭にも出てくるが、、怖いけど引きつけられるのはなぜだろう、、。
唯一写真撮影がOKなコーナー、まるでお経の様に書き連ねられた、寺山修司の短歌たち。W月先輩とそのコーナーを無言で見渡すが、そのゴロの良さと、到底思いつかない「仏壇」とか「入れ歯」、「婆」とか寺山修司ワールドに浸ったのでいた、、、。
と、やはり圧巻は横尾忠則デザインのサイケなポスターたちだろう。60年代後半のヤングな風俗を後押しするような「JUN」「VAN」の後援広告が入る。これが見たかったのだ!!
まじまじと近眼が進んだ40半ばの眼球でもって見入る。まるで濃厚な豚骨スープをすすったような心情で寺山修司展をあとにしたのでいた、、、。こんな気持ちは数年ぶり。
復刻版の書籍はなかなかに高く、図鑑並みの値段。致し方なく横尾忠則デザインの天井桟敷のポストカード数種類、やはり天井桟敷がらみのクリアファイル2つ購入、、1500円ぐらい。そこに寺山修司の「お面」もあったがやや際物でいて購入はせず。
すっかり満腹になり、ついでだし~まだ昼前だし、で芦花公園の地名にも由来する、都立蘆花公園へ足を伸ばす。徳富蘆花の指定と展示施設があるのだ、、。
西東京エリアに越してからここへ来ることもまずなく、やはり2005年辺り以来だから、20年ぶり。すっかりW月さんの顔の浮腫みも取れて、私邸を探索。
隣接する、徳富蘆花の資料館で「誰かに似ているよな、、、」そう呟いたのW月さんでいたが、若いころの徳富蘆花の写真見て驚愕、それは自身の若いころの面影にそっくりでいて、本人も自負するほどの似具合でいて笑う。「自分でも似てると思うわ~~」(*下の写真二枚・徳富蘆花の若いころ、1890年代)
そんな小さな発見に喜び、腹も減ったんで町中華と決め込み、芦花公園へと戻る。
行きに目をつけていた町中華へと入る。考えてみれば2010年代の早稲田散歩、「メルシー」以来の町中華来店かもわからない。この店は値段が安くびっくり!昼定食は750円、ラーメン500円!大手ファミリ―向け中華料理店Bより安い!自分は寒いし、「天津飯」を注文、それに久々の瓶ビールを飲む。口喝に乾燥とで、喉にしみいる泡の音、、。二人で瓶ビール2本明けてすっかり満腹かな、二人で2500円とは安すぎるぜ。
そんなんで、二人は方並べ荻窪は荻外荘方面へ、、、、。