なんとなく気だるいのは、加齢か。仕事が脳処理中心となると、体は疲れていないんだけれども、神経的に疲れるという、肉体労働からの転換期である昨今、それになじめない。
いわゆるデスクワークで腰が痛くなるなんて、小生予想外の結果でいて~マメに体を動かすことの大切さを痛感するのでいる。
そんなこんなで夏以来からの事務所勤務半年経過、神経をすり減らし職場を行き来するけれども、人生の後半戦は「脳」処理で稼ぐしかないのだ。「なすがままに」すべてを受け入れてゆこう、とおもう昨今。
そんな脳処理の休日の中休み、昨今行けていない「西荻モンガ堂」へ古本を見に行く。水曜定休、18時過ぎには閉店してしまうので、日勤稼業ではなかなか寄ることが出来ない。
「西荻モンガ堂」はいついっても貸し切り状態で、何時間でも楽しめる雰囲気。オーナーさんが「赤い鳥」系が好きなのが良く伝わる。「冷たい雨」なんかBGMで流れてくると「HiFiSet」時代の山本純子だな、、なんてそんな具合がたまらなく素敵。「はしだのりひことエンドレス」の「嫁ぐ日」もよく流れている、フォークル系は高校時代にドはまりしたのもあり、懐かしく、自分の世代とのその「錯誤」と、それが懐かしいと思える「錯誤」もまた楽しめる。「西荻窪夢心地」とはこの事か。
必然と南方熊楠、植草甚一、水木しげる、つげ義春、と60sカルチャーな本を探す。その探している感にもBGMで山本純子の歌なんかが流れると、実に心地よい。
と、雑誌「東京人」の「つげ義春と東京」を見つける、、今年出たものだがこの手は押さえておきたい。昨年、調布市で個展が開催されて脚を運んだが~まさにそのモデルとなった場所の「検証」もので、、個人的に押さえておきたい。、と温泉旅をやはり検証する「つげ義春が夢見た、ひなびた温泉の甘美な世界」、これはオーナーさんが「これどうですか?」と山積みされた書籍類の中から出してきてくれた一冊だが、、「義男の青春」「ゲンセンカン主人」と、いかにも、といった具合の中年女性モデルで、、800円でいたが購入する運びに。ちょいちょい~つげ義春書籍が出るから、情報に疎い自分にとっては、昆虫採集をしているような心情に近くてウキウキするもの。
他に水木しげるの単行本「妖怪画談・幽霊画談・妖精画談」計4冊を購入。1996年にでた書籍でいるけれど、あの地獄絵図や気色悪い妖怪画をみて育った、第三期鬼太郎アニメ世代にとっては押さえておきたい所なのだ。わが書斎のスチール本棚にこれらが並ぶと想像しただけでテンションが上がる心情、その思いは個人的心情による、いつも空回りなのであるけれど。
しかしながら、「東京人」には、最後のページにホッピーの広告が掲載されていて、、自分は昔~京王多摩川あたりで、ホッピー工場へ配送バイトの手伝いをしたことがあったなあ~、、なんて、ただただ懐かしい、それも加齢のなせる業。師走の青梅街道にて。


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