2024年12月9日月曜日

見ざる聞かざる言わざる

ここのところ一気に冬らしくなってきたもので、、手袋なんぞはめて出勤。

これがTOKYOの冬模様といったところだけど、体調を崩している輩も多い、、いかんせ秋がほとんどなかったのだから。

先日は図書館の予約資料で小坂忠のベスト盤が手元に届く、実に予約申請して半年かかったのだが~待っただけあり嬉しいもの。

待ちわびたものが憂う世界?である。小坂忠の楽曲「つるべ糸」は晩秋の楽曲と勝手に位置ずけているけど、徐々に弱り行く快適な陽気かな秋の日暮れを、あまり実感できない今年の秋でいた。

そんな折、NPOが経営するリサイクルショップでVANのチェックのボタンダウンを見つける、なんと400円。当時物でないけれど(当時物はタイトすぎて着れないものが多い)、もろ団塊世代向けというか、昭和に青春時代を送った人向けのボタンダウンシャツだなあ、と、「Toshiyuki Kros」なるタグのついた、尾錠付きコットンパンツ、、となればあの人しかいない!当時メンズクラブのご意見番だった「街のアイビーリーガース」や「トラッド歳時記」なんか書いていた「くろすとしゆき」氏だ。その人の監修のコットンパンツなのか?尾錠付きなんて昨今見ないし、なんと200円とは捨て値!迷わず購入したのでいたが、、昨今の物価の高騰で、定価でなんぞまず男性衣料は買えない。
中年にもなれば、少しいいものが着たいという思いや見栄があるが、けして稼ぎがいいわけでもなく、、なんとなくごまかしごまかし、貧相な様相でなければそれで良しか?そんな生活をもう10年は続けている。身の丈に合っている、それが大事なことと思う。
独身時代は皆よかったというが、そんなことはない。
先日、六角精児の楽曲「偽Weight」を聞いてつくづくそう思った。みうらじゅんの本でも「自分塾」を開催してこなかった人間が、山賊の集まりような「同窓会」に出席する、といった趣旨の話があったが、、、「同窓会」嫌いな自分にとって賛同できる珍しい見解であって、、この40代半ばという過程を寂しいものと思わない過程が素敵なのではなかろうかと、自画自賛してみたりする。
ま、なんだかんだ言ってうまく楽しめているのではなかろうか、、、。

出勤途中にある、薄暗い野仏がある空間。どういう理由からか、でかい松の木が切られ、ぽっかりとその空間だけが開けている。周囲は杉並区らしくマンションがたちならび、野仏というか石碑だけがそこにある。よく見ると「見ざる聞かざる言わざる」の石碑、傾いているが江戸時代辺りのものか。

つい50~60年まえまで、このエリアも畑であったに違いない。高度成長期、宅地造成ですっかり日の目を見なくなったこうした塚が、ある日にパッと何十年ぶりかの太陽の光を浴びることとなる。
今更なんだが、、自分もそういうものでありたいと思う昨今でいる。

0 件のコメント:

コメントを投稿

Jジャーエールのエールは、応援ではない。

 と、またも見つかった 虫歯治療 をしに、かかりつけの歯科がある目白辺りまで、クロスバイクで向かうのでいた、、。 先日の受診に帰り際に、、レントゲン撮ったらその影が反対側にあるとの事で、、年内に、いまある虫歯を治そうという、という、そういうアプローチ。 いかんせ、ビール代用として...