年の瀬カウントダウンな、休日。
本当は寝ていたいけど、そうはしていられない回遊魚のような心もちで、着替えて家の扉を開けるのでいた、、、。
10月にも尋ねた東京大学総合研究博物館の「異形の美学」特別展示、また見たくなって向かうのでいた。前回は時間の都合もあり、まったりできなかったが仕事も落ち着いたし、余裕の心情でもって「異形」たる蝶々の標本を眺めることが出来る。
大江戸線「本郷三丁目」駅へと向かったのでいた。途中生垣に1匹の白い蝶、「ウラギンシジミ」が留まっているのをいるのを見つける。秋型か、、確かこの蝶は越冬するから、にしても表に面している場所だな。体温調節でもしていたのであろうか、、、。
実に東京の路線というのは横ばかりで、縦はバスばかりでいて嫌になる。いちいちバスに乗るのも難なので歩いて私鉄駅へ。大江戸線は都営の電車と知る、、もう開通して20数年たつというのに全く電車に乗らない自分にとっては、都営地下鉄の料金の高さ(都営新宿線は学生時代には運賃が高いので敬遠していた)が印象的だったが、、、もう20年もたつと高いんだか安いんだかわからない。そのネーミングからだろうか、観光客が実に多く車内でも写メを撮ったりと、自分もものすごく遠い異国に来ているんではなかろうか、とそういった心情で都営地下鉄に揺られていたのだった。
「本郷三丁目」で、下車。東大学食は安田講堂の下、入口は狭いがアリの巣の如く、広く入り組んだ学生食堂がある。11時30分前ならば、一般の見学者も使用できるとの事で、あまり食べたい心境でないが勢いに任せて「赤門ラーメン」なるものを注文。いわばピリ辛い餡掛けがかかった「まぜそば」か、「あんかけ焼きそば」か。が、ちゃんと確認しなかったから、汁なし麺に大いに落胆、が食べてみるとそこそこに美味。
と「異形の美学」展へ。国産のチョウの「雌雄」型(半分オスで半分メス)の個体やら、色彩異常、なんらかの障害を受けて羽化するも明らかに「異形」なチョウたちの昆虫標本が並ぶ。不思議なのは左右翅の大きさが違うのだが、一つも傷がない個体が多い。これはちゃんと飛翔できていないからであろうか、あの翅の形状でいて、どこかにつかまり留まっていることが多かったのか、小さな足で歩いていたのか、、、。
昔沖縄の伊平屋島に行った際に(2月)、道に小さなシジミチョウが歩いていて、イワカワシジミでいたが羽化に失敗したのか、後ろ羽が収縮したままでいた。が個体は活気あり、飛べない体を押してアスファルト上をせっせと歩いていたのだ。ここに展示されているチョウたちも、機敏には飛び回ることが出来なかったに違いない。そう一人ブツブツと呟きながら30分ほど「異形」のチョウたちを眺めていたのでいた、、、。
満足して本郷三丁目から、湯島天神へと下り御徒町へ。御徒町のアメ横には19.20歳ごろ、小金をもっては衣類を買いに来たが~久々に店の中央のアーケードを抜けて店舗を観てゆく。
!また「M」という店は存在し大いに驚いたが、、!細野晴臣のTシャツやら、映画「エレキの若大将」の「青大将」田中邦衛が着ていた、チェックのボタンダウンと同様の物がつるってあったりする!ここの店は値段もいいが「欲しい!」と思わせるものが実に多い、20歳の頃はここでアランドロン、三船敏郎のTシャツを買った記憶が、、、。
いかんせ現在では「買えない」身の上なので、入店はせず~下を向き上野広小路より電車に乗って帰宅したのでいた、、、。ああ、年末の「衝動」は「限られたこずかい」に立ち消えとなる(笑)
今年一年は仕事もそうだし、能登のボランティア活動、私的物欲がらくた集め(笑)と濃厚な一年、なんとか無事に過ごすことが出来た。来年からも加齢に悲観することなく、また加齢がスパイスになるよう、二日目のカレーになれるよう人生を楽しみたいと思っているところ。
来年もよろしくお願いいたします!


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