2023年7月2日日曜日

「夏なんです」では「ないんです」

まだ蝉の声がきこえないから、「まだ夏ではないんだな」。そう呟きながらひたすらに青梅街道をこぎ行き帰還する昼前あたり、、、。

休日、今日はジッとしていようとしてたのだが、朝飯を食らうとジワリジワリと何処かに行きたくなる衝動に駆られるもので、やはり玄関の鍵を閉めてクロスバイクに跨がってしまったのでいた。と、いうのもフリマ-に行きたくあの新宿の戸山公園でフリマがやっているとの情報を得る。クロスバイクで行くにはちょうど良い距離、でいるが、いかんせこの高湿度である、、。フリマデビューしたのは高校の時、90年代半ばでいて戸山公園のフリマが初であった。主婦からKentのニューポートブレザーを700円で買った記憶があり、高校の時にはよく着ていたもの。と、junのショルダーバンドのついた麻のジャケットを買った記憶あり。ミリタリーでなくも当時はGSをよく聞いていたものだから、肩バンドについたジャケットなんてどことなくミリタリー風、と気に入っていたのだが、農紺の麻のジャケットは着るのが難しく、飾っておくばかりでいた。(ミリタリー風、というよりもあれはサファリ・ジャケットだったのではなかろうか)フリマの楽しいところは「時代の生き残り」を手ごろな値段で手に入れることが出来る事、なのである。


ようやく到着した新宿区のある戸山公園。昔と変わらないが空が狭く思えるのは、この2000年代にたった高層ビルであろう。こうしてとると、セントラルパーク風(笑)どことなく陰湿な雰囲気がする戸山公園、植えられている植樹の葉が皆「濃い」からか、土地柄・上州と信州の木の違い・葉色に近い感。

公園中央部では太極拳なんかやっていて、不思議な動きに見とれる。、とフリマは開催されていたが3~4店舗しか出てなく、落胆。以前は20~30店舗は出ていたが、いかんせこの暑さである。カップルで出していた人と話したが、「この暑さと直射日光で、、壊れてるかも」なんて。結局の2006年製のCanon一眼のデジカメ、気に入って検討していたのだが、まさかの単三4本使用でやめる。リチウムじゃないんだ~と逆に珍しいが、バシバシとる自分には単三4本は一瞬であろう。


、さ遠路はるばるまでは行かなくも、戻り道。駐輪所へ戻る際に、ふと見た植え込み。「あ!!あれは」、「昭和61年12月 伊豆大島噴火島民避難記念樹」とある。覚えている、覚えてるぞ。小学校の時に、伊豆大島の三原山が大噴火して島民が避難してきたことがあった。避難してきた人は、確か公務員宿舎の空き部屋に仮住まいして、同学年の子たちもクラスへ編入。数か月しか一緒にいなかったが色濃く当時を思い出す。

たしか、あいさつ代わりに彼らが段ボールに詰めて持ってきたものが「三原山の溶岩」でいて、一人一個とクラスで配られた記憶。その溶岩、おそらく実家の庭にでも未だ転がっているであろう。その大島椿の樹木から、遥かかなた私の「海馬」からの記憶、、、。


あれから30年以上たってるが、そこまで大きくなっていない大島椿の「記念樹」、ひっそりと新宿スポーツセンター脇に植えられていたのであった。軽く撫でて戸山公園を折り返し地点、炎天下の青梅街道をひたすらに下るのでいた、、。細野晴臣が歌う「夏なんです」ではまだ「ないんです」。梅雨の夏晴れにて。


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