2023年7月16日日曜日

新宿「さくらや」回想

うだるような暑さ、おそらくもう梅雨は開けていると思われる、そう切り出したくなるほど、夏、夏している。一つの基準として、コンビニの軒先で男たちがガリガリ君を食べだしたら盛夏の証、という持論があるが、、自分はややグロッキーな折にはチョコモナカジャンボを薬局の軒先で食べることとしている(ビタビネCがあれば尚のことよろしい)。行きつけの床屋のマスターはいつも空調のきいた部屋で作業をしているので、たまに外気に出たならば「暖かい」と思うらしい。壁越し20度差というのも、おかしなものである、、。
先日は休日、昨今行きつけているリサイクルショップはすべて半額、となっていて立ち寄ったのだ。ここには生活用品はじめ文房具類、いまではほぼ必要とされないものが多く眠っており、時折足を運ぶ。半額とは知らなかった、AV機器コーナーを見ていると、、こ、これは!ソニーのポータブルスピーカー(For DiskMan)とある。箱の劣化が月日を感じさせるもの、、、。

パソコンにつなぐ小さいスピーカーを探していただけに、今日まで何件か廻っていたのだが~この90sなスタイリングはMade IN The 90sなあたしにとってはクラリとリンクするもの。400円とは安すぎる。


が勿論USBではなく端子、アダプター別途というもので、ただただ懐かしい石のように重たいアダプター付属。使えるか否か、であったがガリ音若干するものの、ちゃんと稼働したので安心、以後愛用しようと思う。

、、と、カセットデッキクリーナー、これはただただ懐かしい。当時(90s)はこんなのがあったな~と。液体のクリーナーが欠品ではいるが乾式仕様で使えそうな一品。ラジカセ2台持ちには欠かせないアイテム?であろう。当時はこうしたメンテナンス道具も充実しており~これありきの「音」の質を楽しんだもの、、。


と、このクリーナーに張り付けてある「値札」だが、、「さくらや」!あの新宿さくらやである。2000年代ごろまで?新宿は東口に何店舗かあり、そうした家電好きな父親にくっついてよく買い物に行ったもの。奇しくも父親は1990年頃にSONYのDiskManを購入したのだが(さくらや、で)イヤホンから電子音・異音がするとお客様コーナーで店員にその音を聞かせていた記憶がある。なぜそんなシーンを覚えているかはよくわからないが、、新商品に飛びつく父親の、その期待はずれなことにはシビアな一面が小学生の自分には、怖く映ったのであろう、、、。


、、とMD未使用品が10枚で数百円で出ていて購入する、、いやまてよ、自分はMDデッキは持ってないじゃないか(笑)思えばMDも1995年~2003年頃までの短い時代の寵児であった。あの弁当箱のような、重く鋼鉄製の、初期のMDウオークマンを、これ見よがしに持ち歩いていた同級生Sを思い出す。「何聞いてるの!?」「、、民生、、」「みんせい、と書いて民生?」「ああ」そっけない彼の横顔、世田谷は経堂育ち。いま経堂と聞けば植草仁一しか自分の中で浮かばないが、、実家が美容院であったSの髪型もツーブロックを伸ばしたような「民生」的な頭髪でいて、そうは思っていたが言わないのは素直じゃなかったな。
こうしたものをデスクに並べている自分、やはり自分も役目を終えつつある感あって、とても馴染んでいる(笑)かくの如し、40歳半ばのマイ正倉院。


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