ここのところ図書館にひたすらに通い詰めてる。
お勉強でない、視聴覚資料集めなのでいるが、もっぱら近隣区内の図書館。Hさん曰く「視聴覚資料は文京区」、その格言がひしひしと心を打つもの。近隣区内の所蔵資料の格差は前回にも触れたが、区によって力の入れ具合が違う。文京区はわかる、大学も多く必然とそうした物が求められるのであろう。けど、大学や学校があるからと言ってそれほどでもないところも多く、その匙加減はよくわからないところ。
昨今は大瀧詠一のナイアガラ系や90年代前半のJPOPものばかり借りている。そうした音源の蒐集は、自分の性にあっていて、予約から図書館へ行き、受け取る過程は何の苦痛でもない、週3回は足しげなく図書館に行く。元来地味でマメな男でいることが根底にあるようだ。
それはそうと、今年の夏は長い。今日も虚脱もいいところ、も80日以上も真夏日だし、満喫も何もそろそろ落ち着いてほしい感あり。ことのほか炎天下ジョグの過労もあり、よせばいいのに中年男のほお骨にはうっすらシミのような形成もあり、気にしないが。松崎しげるみたいに、シミがあるのかないのか判らないぐらい焼いてやる、的な90sなノリで今に至るのだ。
来週からは急に秋めくという、こうして過ごした夏の日も「おもひで」となり、月日に埋もれてゆく空しさよ、、ああ、諸行無常。(写真はパパイヤの木、パパイヤは甘い果物のイメージだが、沖縄地方では野菜)
と、そんな西日がさす青梅街道は西荻モンガ堂。前回、店主より「岡林信康の世界」を勧められるもまだ値段を聞けずにいる。17歳の頃に高田馬場にあった中古レコード店「タイム」で買ったそれだが(当時の日記を見ると2500円もしている)、「くそくらえ節」「がいこつの唄」が収録されていたから買った記憶がある。まだ初CD化の走りでいた当時は、LPでないと聞けない楽曲もあった。まるでボブディランのアルバム「ハリケーン」のLP裏面のような、写真やイラストが無造作に張り付けられているようなデザインでいて、ロン毛・無精ひげの風貌。いわばベスト盤なのだが、、手元に置く価値があるか、、いまだに思案中。
そんな折、音楽系書籍の中から「猟盤日記」「進め!猟盤日記」の2冊が目に留まる。「これは、、、!?」この題字からして見覚えがあり、幻の名盤解放同盟か、、いや名前が違う、、!そうだ、「ロック画報」にコラムを載せていた人だ!と。マニアックなレコードを筆者しかわかりえぬ感覚と感性でもって、独自の「音」の探訪、蒐集、とでもいうべきか。以前、雑誌「レコードコレクターズ」のコラムを載せていたSPレコードコレクターである岡田氏、その徹底した全国行脚からレコード蒐集をまとめた書籍「SPレコード蒐集奇譚」を読み、楽しませてもらったが~この戸川氏の話もなかなかに面白く、まとめて読んでみたいと前々から思っていただけに、感動もひとしお。しかも2冊あるじゃない!(こうした続編の、片割れだけあると、続編が欲しくなり探すに苦労するから、押さえておいた方が良い)チャンスはいつも一度きり、給料日前でいるが購入したのでいた。西荻モンガ堂は、いつでも疲弊した自分の心のよりどころ、そしていつも帰りには青梅街道の西日が、シミ形成な自分の頬をさすんです。
秋の夜長は「猟盤日記」で横になりながら午前様。



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