いかんせ朝４時に食事をしたものだから、腹がなって仕方のない湘南あたり。
さて、そろそろ昼も近く何を食べようかということが、脳裏をよぎるのだが団子・饅頭・シラス丼ばかりなのでいる。ここは観光客たくさん、そうした類のものが多いのがだ、リピーターでもあるTさんのおすすめの江ノ電「極楽寺」辺りにある、中華飯店は残念ながらシャッターが下りていたのでいた。しかし江ノ電で通ったことはあったのだが、この山間・切通チックな極楽寺周辺の国道は実に魅惑、パっと開けて海が見えるのが素敵。歩くにはかったるそうだが、それはそれで新たな発見がありそうな雰囲気。日影と海沿い特有のコントラスト、材木座海岸へといたり～「腹にお入れば何でも一緒」「空腹は最高のスパイス」論が前頭葉を覆った頃には、コンビニで適当に腹を満たそうという、グルメからしたらご当地食材軽視するような発想に至るのであって、なんだかやるせないのだが、、これが現実的でいる。（シラス丼なんか高くて手が出ない）～と、材木座海岸周辺はどうしたわけかコンビニが皆無、古い商店が多く（しかも酒屋が多い）景観からの配慮もあるのか、あのデカいプラ製の傾向看板はどこにも見当たらない。
そんな折見つけた、自立支援の弁当や、のぼりが出ていて～これは卸専門なのかというほど、その業務形態をうたっていないが、、Tさんが中を覗いてくれると、テイクアウトの弁当がしっかり陳列されており～しかも600円とはうれしい。チキンカツ弁当を即買いし、これを景観地で食らおうということに。近くにTさんが見つけた絶景ポイントがあるとの事で、弁当を横にしないようTさんに続き、山越え谷超え、、え！！ここ入るの！？といった具合のところに、パっと開けた富岳三十六景の一つ！？
狭い波打ち際、岩礁にたどる。ここでは先客かオリエンタルな女性が貝を拾っていたが、、どうも地元の人ではなさそうだ。そばにリゾートマンションがあり、保養にでも着ているのか、あのつげ義春の、荒れた海で海水浴をする話、、題は忘れたがそんな光景がよぎる。おじさん二人、岩礁に腰を掛けるも藻で滑る。トップサイダーは「アンチスリップ」と書いているが、なかなかに滑るもの。
無心でチキンカツ弁当を食らいつき見上げれば、またも富士山デ～～ン、だ。600円にして美味な弁当を食らったのちには、１５分ほど昼寝。潮風がここち良いのだが、、その直前にあの女性を真似て貝なんぞ拾ったのがいけない、トップサイダーを濡らしてしまい実に気持ちが悪い。そう、それほど自分はアウトドア向きでは無いんだなと噛みしめたのでいた。
昼過ぎ、無言でむくりと起き上がり荷造り「、、行きますか」というこの呼吸が壮年ぽくおかしなもの。
この裏手には小高い裏山があり45度はあるだろう勾配を押して上ると、、パっと開けた「小坪」という地名。人一人ようやく通れるような「遂道」があり、そのトンネルを抜けると、国道の上に出るといった不思議な空間。
途中、朝から便がなくものすごく催し我慢していたのだが（いかんせコンビニがない）立ち寄った公衆便所での開放は快感そのものでいて、フロイト博士の肛門期とはこのこと、、とうなずきレバーを「大」に廻す。、ミドルな大人向けなアパレルも多いのが鎌倉周辺、その値段設定は割高でいるが立ち寄った古着屋、60年代のVANのキャンペーンのバッチが貼られた店からして、、元VANの社員の方か？店内にはVANをはじめJUNやVANリーガルなんかが陳列されていた、いわば湘南トラッドの店だが、、古着にしては値段設定が高すぎた。皆〇万単位、オークションで探せば数千円で手に入るもの。こうした趣旨お店は逗子にもあった。もう20年前の話だが、オーナーさんと話ししていたらやはり元VAN社員の方だった。湘南エリアはそうしたアーリーアメリカ世代の人にとっては日本版ケープコット・スピリッツなのかもわからない。
やたらカップルだらけの江の島周辺を抜けて、引地川を遡れば、、みるみる海は遠ざかり藤沢市内。やたら「ここは海抜○○メートル」「湘南」この二文字が目に付く。出発地点の駐車場にいたり、ゴール。ここで乾杯したくコーラ自販機で見つけるも140円とは！高いので飲みかけのお茶で辛抱したのでいた。距離にして35キロほどは走ったか！？バイクのツーリングとはまた違う、体を酷使した感が眠気を誘い心地よい。
Tさん、便乗させていただきエスコートありがとうございました、、次回は是非「山」で楽しめたら、、、。そんな湘南ツーリングからに日常に帰る、日暮れの２４６号。
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