2024年8月16日金曜日

俺はもう肩の荷を下ろすぜ、「偽Weight」

台風が何度か素通りすると夏も弱体化する、

夏は秋に殺される」と野坂昭如が「野坂昭如・新古今和歌集」なる楽曲で歌っていたのを思い出す。自分の一時の野坂ブームがいまだにワードとして脳裏に浮かぶことがあるのだが、その小説はほとんど読んだことがない。

そんなこんなで台風7号接近に憂う、職場の仲間が多かったが休み。こうした時に休みで居ることが多い自分でいるが、坂本九の歌う「素敵なタイミング」とはいかなく、台風の日というのは蒸し暑くてドンヨリと気分的には浮かないもの。

録画が溜まっていたので、観るも以前も観たものばかりでいて先日見た「勝手にしやがれ」はよかったが、、パリ五輪も終わったし「気狂いピエロ」とか「地下室のメロディ」なんてもうNHK・BSで特集としてはやらんであろう。なぜかインディ・ジョーンズシリーズばかり。終戦記念日が近く79年前の戦争記録物もこの台風だと、気分的に滅入るので、六角精児の「呑み鉄本線・日本旅」の青森・五能線編をみる。あの人は飄々としていて実に滑稽

観たことないシリーズでいて、後半は8月後半二回に分けて放映するとの事。この「呑み鉄本線日本旅」の劇中で、六角精児おすすめの曲、というのがまた自分の楽しみでいて、「ライ・クーダー」とか「チーフタンズ」とか習ったバンドも多い。が、今回初めて聞いた六角精児バンドの楽曲「偽Weight」が最高に良かった。最初、ザ・バンドの「The Weight」かと思い聞き入っていたが、六角精児の歌でいて噴き出す。「若いころにはもどりたくねえ」という節も共感できるもので、、いかんせ適当な楽曲名も素敵、この楽曲の入ったCDは買いですな。

雨が止んで日がさすあたりも、台風が近づいた雰囲気に。ずっと家にいるのもあれなんで、近場の大手リサイクル衣料品店へ向かう。夏物が20~50%もオフになっているとあるが、、もともと底値で買い取ってるに違いない、とそう思いつつも何か面白いものがあるのではなかろうかと暖簾をはぜる。

麻のズボンが欲しかったのだが、皆無。日本の夏は麻に限る、いかんせ極東沿岸には麻文化があるからこそ、乗り切れられるというもの。


せっかくだし、と秋物のジャケット、、ヘンリンボーンや千鳥格子のツイード・ジャケットが吊るされたエリアの中に、自分が好きなエンジ×クロの千鳥格子柄のジャケットを引き抜くと、、でた!!VAN Jacketの「THE BLAZER MAN」のジャケットじゃない!?

ああ、見つけてしまった、、私の10代中頃からの先天性VAN疾患。倒産前の70年代のジャケットであろう。不思議とポンとこういうところでたまに目の当たりするから、当時のVANの影響力を目の当たりにする。けど、興味ない人には全くわからんのであろう、値段は税込みで「990円」とは、、。



いかんせ小遣い支給日前なんで、990円でも迷いに迷い、、何度もジャケットを羽織り購入する運びに。、、他に50%オフになっていた、60年代のシアーズのペイズリー柄のボタンダウンシャツは半額でも4300円もしていて、日本のビンテージとメリケンのビンテージは箔が違うんだな、、とまじまじと感じさせられた。(もちろんシャツ1枚に4000円なんて出せず、そっとラックに戻す)

そんなこんなでジャケットを四つ折りにして、帰路に就く台風襲来の休日。楽曲「偽Weight」がその後も脳裏から離れない一日でいた。

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