ようやくついた門前町でいたが、時間が限られているのもあり夕陽を見に~猿山岬へと赴く。ちょうど日が陰りだした時間、、関東の夕陽なんてものは気が付かないうちに終わっているので、あの石造の構造物に囲まれた環境から脱出してきたのだから、まんじりともせず落陽を眺めてみたい。
猿山岬、は日本海側にしては穏やかで、そして美しい景色が広がった立地。
あの先に白い灯台がうっすらと見える。その地点へ車を走らすが、ところどころ道が崩れているので、注意しながら走行。人と全くと言っていいほどすれ違わない。時間も時間だが、、西日が照り付ける中を岬に向って走り行く。途中うっそうとした竹林を抜けるが車内真っ暗になるほどの物悲しさ、パッとあけて峠道を行くも、車はここまでが限界か、、駐車場周辺は土砂で覆われ歩いて~猿山岬灯台まで行けるとの事でいたが、明らかにそれは難しい。猿山灯台行きは断念とする。~が、景色はぴか一でこの奥能登行脚の中でも一番景観が美しく、印象深い。春先には雪割草の群生地のようで有名との事。
宿泊先へもどり、だされた豆腐にかけた醤油が、関東醤油とはだいぶんに違い、甘く美味でいた。北陸圏は立地的に関東からの影響があまりない、北前船も行き来していたようで関西圏の影響が大きい。
聞くと、この感動した醤油は「カネヨ醤油」といい、石川県でも奥能登エリアでよく好まれる醤油とか。(金沢エリアではまた違うブランドの醤油が多く使われているとか、沖縄の泡盛の地域趣向のそれと同じ様相)輪島市の下、志賀市が醸造元で震災でしばらく出回らなかったようだが、、ここ数日で輪島市内のスーパーでも置くようになったと。
それを地元に人に話せば「、、え、カネヨまた出し始めたんだ」といった具合でいて、復興途中もありそれどころではない様。いかんせヒゲタやキッコーマンしか知らない人間にとっては、この「カネヨ醤油」は今まで経験したことのない、甘い醤油。(九州醤油の「母ゆずり」以来の感動でいた)
移動で疲れ果てた、30数年ぶりの石川県。ふと門前町の空を見上げると~東京都は段違いの「降るような空」とはこの事。かつてみた渋谷の東急文化会館のプラネタリウム、を思い出す(こちらはマジですぞ)ため息つきつつ、目に焼き付けようと一生懸命だが、、いかんせ40も半ば、、目を開けていられない。ドタリと布団に身を横たえたならば、爆睡。


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