もうなんども見たんだが、、NHKの「アナザーストーリー」、過去放送分を再度視聴する。
あのフォークルの「イムジン河」だ。あの朝鮮音階のメロディーはグッとくるものがある、加藤和彦もゆくゆく得意とする朝鮮音階、戦前よりの楽曲「アリラン」もそうだが、、あの旋律・音階は心を揺さぶるものがある、、。
フォークルにハマった1995年当時、虱っつぶしにフォークル並びにフォークル系図に入る、アーチストを聞きまくっていたのだが、、楽曲「悲しくてやりきれない」の、その裏エピソードがあると、実はこれに代わる本来二枚目シングルとなる予定でいた「イムジン河」の存在を知る運びとなる、、。
当時高校の担任、S教諭は学生運動にのめり込んで、非常に政治色の強い女性教諭でいて(自分の世代にはそういう先生が多かった)まさに女性革命戦士、とまではゆかないが、選挙中の選挙カー、自身の思惑と違うことがあれば、周りも気にせずその場で討論を持ちかけるような、熱血教諭でいた。普段は温厚でいるが、何かスイッチが入れば目頭立てて噛みつく、、まさにベビーブーマーの象徴のような先生でいた。自分はなぜか、そんなS教諭が好きで、色々な相談したものだが、、とある日にフォークルの「イムジン河」を話をすると、、「家にあるから、今度探して持ってきてあげるわよ」と。
!?しかし発禁だと聞くし、直前で発売禁止となったから世に出廻っていないんではないかと、、確か東芝レコード。なぎら健壱の書籍を読み漁っていた時期だったし、、「なぜ先生があの幻の「イムジン河」を持っているのか?」と考えつつ、、安室奈美恵の楽曲がガンガン流れる世田谷はU商店街を抜けたものだが。
いろいろ諸説あるみたいだけど、うちのオヤジの唱える説は~(親父は68年のフォークルの公演に行っている)「イムジン河を逆回転させて、できたのが「悲しくてやりきれない」だ」とか(実際にやったがEP盤にて安定したスピードで再生するには無理があった、オープンリールなら可能であろう)、それはおそらく「帰ってきたヨッパライ」がそうであったように、何かのエピソードからの派生だと思う。早回し、とかビートルズに習い、フォークルはプロデビューした後に実験的な事を沢山できたようだ、、。実際にはたった3時間で加藤和彦が曲を作ったとある。もともと加藤和彦は、朝鮮音階の得意とするところがあるようだ。
「イムジン河」がいいなあ、と思う得たならば、フォークルならば楽曲「花の香りに」とか、ソロ時代の楽曲「シンガプーラ」とか何となく遺伝子的に組み込まれたような、心染み入る土着的なものに響くのだ。
結果2000年代に再発の流れ、フォークルの再結成と盛り上がったが、、やはり近くて遠い日本と朝鮮半島だ。お隣通し、うまくやりたいものだが、、何とも言えない互いにグレーなゾーンがある。遣隋使、遣唐使、朝鮮使節団、いまだ「高麗」なんて地名のところもある。昔はあんなに行き来してたのに。そういう意味での現代版「イムジン河」再考。


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